英会話における「基礎力」とは
英会話にとって必要な力は「受信力」と「発信力」です。これらを英会話における「基礎力」と呼び、第二言語習得理論に基づき以下の要素に分解することができます。
受信:音声知覚、意味理解 発信:概念化、文章化、音声化
さらにこれらの力は自動化する必要があります。自動化とはもっている英語の知識を無意識に自然と使いこなせる状態です。自動化するためには繰り返し練習をする必要があるので、学習量に比例して高まります。
英会話の基礎力「受信」とは
英会話の基礎力「受信」はいわゆる「聞く力」に相当する部分です。英語をいくら話せたとしても聞き取りができないと会話のキャッチボールが成り立ちませんので、「受信」の力は英会話の基礎力として重要です。
また、「受信」の要素を分解すると、「音声知覚=音を理解する」「意味理解=意味を理解する」と2段階に分けることができます。
英語でコミュニケーションをとっていると、読めば簡単な英文なのにうまく聞き取りができないと感じたことはないでしょうか。これは「音声知覚」に課題があるケースです。こうしたケースは、本人が認識している音と、実際の英語の発音にギャップが生じているために起こります。英語には、「th」など日本語にはない音が存在したり、あるいは、日本語にない音の変化(「in a house」を「イン・ア・ハウス」ではなく「イナハウス」のようにつなげて発音するなど)が存在したりするため、音声知覚は難しいと感じている日本語話者は多いのです。
このように、自分が口から出す音と実際の英語の音の間ギャップが生じている状態だと、英語の音声を正しく聞き取ることができません。言い換えると、自分で口に出せる音しか聞き取ることはできないのです。基礎力トレーニング「受信」では、ひとりひとりの英語力レベルに応じて、リピーティングやディクテーションなどの手法を組み合わせながら、正しい音を聞いて、その音を口から出すトレーニングをしていきます。
また、音声認識ができたとしても「意味を理解するために時間がかかり、テンポよく会話のキャッチボールができない」「特に長い文章だと意味理解に時間がかかったり、混乱したりしてしまう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらは「意味理解」に課題があるケースで、主に日本語と英語は語順が違うために発生しています。特に日本の学校でリーディングの手法として「うしろから日本語に訳す」ことに慣れていると、会話においてもつい「うしろから訳す」ことをしてしまい、意味理解に時間がかかってしまいます。
意味理解のコツとしては、「うしろから訳す」のではなく、英語を英語の語順のまま、意味を掴んでいくことです。基礎力トレーニング「受信」では、スラッシュリーディング(意味のかたまりごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいく方法)などを取り入れて、英語の語順のまま意味を掴んでいくトレーニングをします。
基礎力トレーニング「受信」とは
基礎力トレーニング「受信」の目的は、「音声知覚」「意味理解」を鍛えて、自動化することです。自動化は量をこなすことによってのみ達成できます。受講期間中毎日学習することで、学習量を確保していきましょう。
「受信」トレーニング 全体の構成
下記の通り、当社独自教材を2種類ご用意しています。具体的な学習内容については、レベルや課題などからひとりひとりに最適な学習内容を組み合わせた学習計画をコンサルタントが作成させていただきます。具体的なスケジュールについては、コンサルタントからお渡しするカリキュラム、及び学習計画をご確認ください。
1) リピーティングパッケージ
2) ディクテーション・シャドーイングパッケージ
学習方法
上記2種類のパッケージを使い、受講期間中毎日トレーニングします。「1) リピーティングパッケージ」は、自宅はもちろん、通勤時間中の電車の中やお昼休みを活用してトレーニングできるよう、スマホ1台で学習に取り組んでいただくことが可能です。「2) ディクテーションディクテーション・シャドーイングパッケージ」は、机の上でしっかり集中して取り組んでいただくことを推奨します。
具体的な学習方法は、下記リンク先に説明がありますのでご一読ください。