「時間内発話練習」の目的
レベルチェックテストでは、CEFRに基づき「Task Achievement(TA)」「発話の質 6項目」と2つの観点からスピーキングスキルを評価します。どちらの観点も大事ですが、「Task Achievement (TA)」(目的達成度/質問に対しどの程度回答となり得ているか)はコミュニケーションにおいて最も重要です。
「時間内発話練習」の目的は、レベルチェックテストのように限られた時間内であっても、実際に声に出して発話できるようになることです。「質問に的確に回答する」力はTA Practiceを通じて身についてきていますので、レベルチェックテストで皆さんの実力を十分に発揮できるよう、レベルチェックテスト前に実際に声に出して回答する練習をしてみましょう。
「時間内発話練習」の方法
TA Practiceの教材を活用し、以下の手順で行ってください。
1.TA Practiceの教材を開く
2.「1.TRY」の質問を読んで理解し、口に出して回答する
レベルチェックテストを想定して、時間内に発話する練習をします。「準備時間」と「回答時間」の制限をもうけ、タイマーをセットして実施してください。下記が制限時間です。
[50 Words MAX]の質問:準備時間 0秒(なし) 発話時間 20秒
[150 words MAX]の質問:準備時間 40秒 発話時間 60秒
また、ご自身の発話は、セルフチェック(自己評価)をするため、ご自身のスマホなど任意の端末を使い記録しましょう。記録の方法は自由ですが、以下いずれかの方法をおすすめします。
①スマホなどの音声入力機能を使い文字起こしする
「メモ」や「google document」など文字を入力できる任意のアプリを開き、キーボード(英語)上の音声マイクのアイコンをタップして発話してください。発話した内容が、文字起こしされます。もしキーボード上に音声マイクマークが現れない場合は設定が必要です。「i phone 音声入力」「Android 音声入力」など検索し、設定の方法を調べてみてください。
②スマホなどで録音する
任意の録音アプリを使い、ご自身の発話を録音してください。スマホに録音アプリがない場合は、検索の上、お好きなアプリをご利用ください。
①のメリットは、正しく発音しないと端末が音声を認識しないため、ご自身の発音のチェックもできること、また文字にすることでセルフチェックしやすくなることです。②のメリットは、ご自身の発話を客観的に耳にして確認できることです。①②どちらがいいか迷う方は、両方やってみて、やりやすいと感じる方で進めて問題ありません。もちろん、両方のやり方を併用していただくのも問題ないです。
3.TA Practice教材の「3.解説とセルフアセスメント」を読みながら、ご自身の回答の記録を聞きながら(あるいは読みながら)、TA Practiceでやっているようにセルフアセスメント(自己評価)してください。
4. 発話内容を推敲する
アセスメントの結果をもとに、発話内容の推敲を行います。現状の自身の発話スピードで、制限時間内に「Main points」と「Supporting details」を含めて話せるように、内容を書き出してみましょう。両方を制限時間内に納めることが難しそうな場合、「Supporting details」をカットし「Main points」を全てカバーすることを優先してください。「質問に的確に回答する」ことが最重要です。
なお、推敲して書き出した回答内容はHomeworkワークシートに記入して提出してください。コンサルタントが確認してアドバイスさせていただきます。
5.上記4の文章を声に出して読み上げ、時間内で言えるようになるまで何度も練習する
6.Homeworkワークシート提出
「時間内発話練習」のポイント
・準備時間の使い方
テストでは、質問を理解し、その質問にあった答えをできるかが測られます。特に、箇条書きで問題が記載されている場合には準備時間の間に必ずすべての項目についての答えを準備しましょう。準備時間は「英語でなんと言うか」を考えることより、記載された問題の各項目に対して端的な回答を用意すること優先しましょう。準備時間を有効活用するために、完璧な文章を考えるのではなく、単語やフレーズなどを端的にメモして準備するのもおすすめです。
メモの例:
・say when you would like to retire and why メモ:in 20 years / enjoy my life
・describe in detail what you will do after you retire メモ:a one year trip / now no long vacations
・回答時間の使い方
レベルチェックテストでは「Main Points」を時間内に全てカバーすることが重要です。「質問に的確に回答する」よう心がけてください。そして、「Supporting details」は制限時間内にキリよく言い終わる必要はありませんので、時間いっぱい使って、なるべくたくさん付け加えるようにしましょう。
・時間の感覚を掴む
人によって発話のスピードが異なります。例えば「20秒以内で」という指示の場合、自分がどれくらいの情報量を発話できるかはやってみないと分かりません。何度も練習して「私は20秒あればこれくらいの情報量を話せそう」など時間の感覚を掴んでいってください。